東芝問題リポート

子会社13億ドル損失を隠し続けた東芝の「またか」

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記者会見で質問に答える東芝の室町正志社長=東芝本社で2015年9月7日、後藤由耶撮影
記者会見で質問に答える東芝の室町正志社長=東芝本社で2015年9月7日、後藤由耶撮影

 東芝の不正会計問題がいま、山場にさしかかっている。11月12日、日経ビジネスのウェブ版が掲載した記事が一つのきっかけになった。東芝子会社の米原子力大手、ウェスチングハウス(WH)が2012、13年度に、今の為替レート換算で合計1600億円の巨額損失を計上しており、東芝がそれを隠蔽(いんぺい)していたという内容だった。

 報道各社がこれを追いかけ、翌13日、東芝は苦し紛れにA4判1枚のニュースリリースを公表した。「当社の原子力事業に関する一部報道について」との題で、室町正志社長の名前で出された15行のコメントだった。12年度に約9億ドル、13年度に約4億ドル、合計13億ドルのウェスチングハウス単体の損失計上を認め、次のような言葉が書かれていた。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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