
これまで、都心と直結しない鉄道路線は「使い勝手がいまひとつ」とされ、住宅地としての人気のほうも“いまひとつ”ということになりがちだった。首都圏でいうと、JR横浜線や相模線、南武線、武蔵野線といった外環路線がその例となる。
都心に出るためには基本的に「どこかで別の路線に乗り換える必要がある」という路線で、ひと手間かかる分、沿線の分譲価格が抑えられるという長所も生じる。
この外環路線に近年、大型商業施設が続々オープン。それに伴って、沿線の人気が高まる傾向が目立ち始めている。その代表例といえるのが、JR武蔵野線「越谷レイクタウン」(埼玉県越谷市)だ。
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櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。