東芝問題リポート

「原発46基受注」東芝バラ色予測の疑問だらけ

編集部
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ニューヨーク・タイムズスクエアの新年イベントを彩る東芝のLEDスクリーン
ニューヨーク・タイムズスクエアの新年イベントを彩る東芝のLEDスクリーン

 東芝の室町正志社長は11月27日に記者会見を開き、子会社の米原子力大手ウェスチングハウス(WH)の13億ドル(今の為替相場で約1600億円)の損失計上を2年半にわたり隠していたことについて、「開示が不十分だったことを深くおわびする」と初めて謝罪した。

 謝罪とともに、31ページの資料を配布し、2006年に買収して以降のウェスチングハウスの年度ごとの売上高、営業損益を初めて示した。同社を含む東芝の原子力事業の収支も掲載し、志賀重範副社長が資料に沿って説明した。

 東芝は11月7日の決算会見で、巨額損失を一切公表しなかった。日経ビジネスをはじめ報道各社が「ウェスチングハウスが巨額損失を計上していた」と報道した翌13日になって、ニュースリリース1枚を公表し、損失計上を認めた。その後、17日には3枚のリリースを出し、東証の適時開示義務違反を認めた。

 小出しにして泥沼にはまる典型である。そのたびに、報道各社は「東芝の情報開示の問題」を批判した。室町氏が会見して謝罪したのは、報道を受けて、取締役会の過半数を占める社外取締役が動いたとみられる。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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