
素泊まり8900円(税込み)〜
隠れ家を思わせるホテルに引かれるのは、私だけではないだろう。
繁華街に建つ、誰もがそれとわかるホテルよりも、人通りの多い場所から少し外れたところにあり、ゲストを選別するかのような雰囲気を漂わせたホテルに引かれてしまう。しかもそれが銀座で、361室の客室にレストラン、バーを備え、建物はランドマークともいえる超高層建築、となれば尚更だろう。
JR新橋駅から徒歩5分、地下鉄銀座駅から同7分。建物の下層階はオフィスということもあって、外観の印象はとても落ち着いている。そのため一瞬、ここがホテル?と疑問に思うかもしれない。その上、大きなエントランスドアは中の見えないスチール製のため、一見、壁に思えてしまい、そこでもまた少し迷うのだ。
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紀行作家、一級建築士
1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)
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