海外特派員リポート

米西海岸の不動産を「現金爆買い」中国富裕層の不安

清水憲司・毎日新聞経済部記者(前ワシントン特派員)
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高級住宅街「ベルベディア・タイバーアン」からは、サンフランシスコの摩天楼が望める=2015年9月10日、清水憲司撮影
高級住宅街「ベルベディア・タイバーアン」からは、サンフランシスコの摩天楼が望める=2015年9月10日、清水憲司撮影

 米西海岸サンフランシスコの不動産価格が高騰している。アップルやグーグルといった近郊に本社を構える米IT大手で働く高給サラリーマンが住宅価格や家賃を押し上げているのに加え、優良な海外資産を手に入れようと中国人投資家が流入しているためだ。東シナ海、南シナ海を中心に安全保障では角突き合わせる米中だが、投資の相互関係は強まっている。ただ、中国による投資拡大の背景には、将来への不安もある。

 カリフォルニア州サンフランシスコの北方。観光名所のゴールデン・ゲート・ブリッジ(金門橋)から車で1…

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清水憲司

毎日新聞経済部記者(前ワシントン特派員)

 1975年、宮城県生まれ。高校時代まで長野県で過ごし、東京大学文学部を卒業後、99年毎日新聞社に入社。前橋支局を経て、東京経済部で流通・商社、金融庁、財務省、日銀、エネルギー・東京電力などを担当した。2014~18年には北米総局(ワシントン)で、米国経済や企業動向のほか、通商問題などオバマ、トランプ両政権の経済政策を取材した。