躍動する科学ベンチャー フォロー

台風で電気「垂直軸型マグナス風力発電」のすごさ

丸幸弘・株式会社リバネス最高経営責任者
垂直軸型マグナス風力発電機のプロトタイプとチャレナジーの清水敦史社長(左)と小山晋吾取締役
垂直軸型マグナス風力発電機のプロトタイプとチャレナジーの清水敦史社長(左)と小山晋吾取締役

対談:チャレナジー・清水社長×リバネス・丸CEO(1)

 科学ベンチャーの最前線を探る連載第6シリーズは、風車型風力発電機のイメージを覆す新型機開発を目指す「チャレナジー」を取り上げる。清水敦史社長は大手電機メーカー・キーエンス出身。在職中に独力で特許を取得した「垂直軸型マグナス風力発電機」をベースに、新しい発電機を開発している。リバネスの丸幸弘・最高経営責任者(CEO)との対談を4回に分けてお送りする。【司会・構成、田中学】

 ◆リバネス・丸幸弘CEO チャレナジーは、たった3人で全く新しい風力発電機の開発に挑んでいる開発型ベンチャーです。狭き門である、国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)の起業家候補支援の対象に選ばれており、エネルギー分野で、大げさに言えば「国策的」な事業に発展する可能性があると私は期待しています。

この記事は有料記事です。

残り2261文字(全文2638文字)

株式会社リバネス最高経営責任者

1978年神奈川県生まれ。東京大学大学院在学中の2002年6月にリバネスを設立。「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化した。大学や地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出し、200以上のプロジェクトを進行させている。著書『世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。』(日本実業出版社)がある。