
都心部では、高額家賃の賃貸マンションが目立つようになった。専有面積70平方メートル以上の2LDKで家賃30万円以上。なかには、専有面積300平方メートルで家賃数百万円という物件も登場している。
1カ月の家賃が300万円なら、年間で3600万円の出費。1カ月50万円でも年間600万円だ。「だったら買ったほうが得ではないか」と思ってしまう。
毎月50万円を返済できるのであれば、現在の金利水準で2億円近い金額を35年ローンで借りることができるはず。だから、分譲価格2億円のマンションを買えばよいのに、と思うわけだ。
この記事は有料記事です。
残り1073文字(全文1330文字)
投稿にはログインが必要です。
櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。