迎えに来た父親と一緒に保育園を出る子供たち=埼玉県鶴ヶ島市のかこのこ保育園で2015年8月4日、関口純撮影
迎えに来た父親と一緒に保育園を出る子供たち=埼玉県鶴ヶ島市のかこのこ保育園で2015年8月4日、関口純撮影

くらし育児サバイバル

父親たちは育児を「しない」のか「できない」のか

藤田結子 / 明治大商学部教授

男の育児(1)

 いまの子育て世代には、父親も「育児」をするものという意識が浸透しています。にもかかわらず、日本の男性が育児・家事をする時間は先進諸国の中で最低水準です。今回はその実情を探ります。

共働きでも「7割の父親が育児をしない」

 週末、父親たちがベビーカーを押したり、公園で子どもと遊んだりする姿をよく見かけます。数々のアンケートでも、「仕事よりも家族を優先したい」「父親も育児に関わるべきだ」と答える父親が多くなっています。

 しかし不思議なことに、父親たちの育児・家事参加の時間は、1990年代から現在まであまり増えていませ…

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藤田結子

藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。4歳の男の子を子育て中。