メディア万華鏡

「わいせつか芸術か」春画で沸いた現代人のエロス観

山田道子・元サンデー毎日編集長
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春画展の会場=東京都文京区の永青文庫で、広瀬登撮影
春画展の会場=東京都文京区の永青文庫で、広瀬登撮影

 新語・流行語のトップ10に入らなかったのが不思議だ。「春画」。

 男女の性の営みを描き、江戸時代に流行した春画の国内初の展示会が9〜12月、東京都文京区の永青文庫で開催され、今年は「春画元年」といわれている。

 “お堅い”新聞に今年ほど春画の記事が載ったことはなかったし、ヘアヌードや高齢者向けセックス記事が当たり前の週刊誌では、春画をめぐる話題が沸騰した。

 「『体、柔らかーい』。20代とおぼしき女性たちが屈託ない感想を言い合っている」−−日経新聞は10日21日夕刊で春画展を取り上げた。写真はさすがに「SYUNGA 春画展」の看板がかかる永青文庫の門。毎日新聞は9月19日朝刊で「本格展示は日本初」と報じた。写真は実物の春画で、観賞している人の頭で肝心の部分を隠した。

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。