ニュースアプリ最新事情

アンテナはなぜ「ハフィントン・ポスト」を切ったのか

まつもとあつし・ジャーナリスト
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アンテナの生みの親・杉本哲哉氏にインタビューするジャーナリストまつもとあつし氏
アンテナの生みの親・杉本哲哉氏にインタビューするジャーナリストまつもとあつし氏

 趣味や嗜好(しこう)に焦点を当てたコンテンツを集めるアンテナ。創業者の杉本哲哉氏は、集積される情報の「質」に強いこだわりを持っている。その姿勢は、アプリを起動した時の画面や記事の見せ方、システムと人のセンスで記事を選択する姿勢にも表れている。そんな中、今年10月にある事件が起こった。

 今年10月のアプリリニューアルに合わせ、アンテナが打ち出した方針に驚いたネットメディア関係者は多かったはずだ。「タビラボ(TABI LABO)やハフィントン・ポストといった有力サイトからのコンテンツ供給を打ち切る」というものだった。約400あった記事提供元を、約250まで絞りこむ結果となった。

 正直なところ、アンテナは我が道を行く趣味系のメディアだと筆者は捉えていた。スマートニュースやニューズピックスといったニュースキュレーションアプリとは一線を画して、アンテナが雑誌やテレビの生活中心のコンテンツに戦略的に軸足を置いていたこととも無関係ではない。

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。