
「秘蔵の宿」稲葉なおとさんに聞く(3)
「街の文化漂う 秘蔵の宿」を連載している稲葉なおとさんのインタビューの最終回は、国内のホテルと、海外のホテルとの比較に話が及びます。【聞き手、今沢真・経済プレミア編集長、写真は亀井和真】
−−2020年東京五輪に向け、大都市はホテル建設ラッシュという状況だそうですね。
◆稲葉なおとさん そうですね。銀座地区だけでも15年に4軒、16年も夏までに3軒のオープンが予定されています。いまはアジア、欧米からまんべんなく観光客が日本に来ているので、開業しても稼働率はすぐ上がるというもくろみが当然あるんでしょうね。ただ新規開業を急ぐあまりに、スタッフのトレーニングが不十分だと、すぐにボロが出て評判が落ちる危険性もあります。人材が不足している業界ですから、箱はできても評価を…
この記事は有料記事です。
残り1890文字(全文2244文字)
投稿にはログインが必要です。
紀行作家、一級建築士
1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)
注目コンテンツ