
高齢化と人口減少で地方都市の衰退が喧伝(けんでん)されるなか、瀬戸内海に面した人口280万人の広島県が活気づいている。かつては「カープ・宮島・もみじまんじゅう」が知られた程度だったが、今やサッカーJ1優勝のサンフレッチェ広島、カー・オブ・ザ・イヤー受賞のマツダ、お好み焼きに欠かせないオタフクソースなど、認知度抜群の企業や商品が旬な話題を全国に振りまいている。「大いなる田舎」広島躍進の戦略は何か。【亀井和真】
広島県に本社を置く企業でここ数年もっとも元気なのは、自動車メーカーのマツダ(府中町)だろう。10月の東京モーターショーで、伝統のロータリーエンジンを搭載するコンセプトカーを発表して世界を沸かせたかと思えば、12月にはコンパクトスポーツカーの新型ロードスターが、昨年のデミオに続いて2年連続の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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