経済プレミア・トピックス

「日本の技術と誇り」を称賛するカー・オブ・ザ・イヤー

川端由美・自動車ジャーナリスト
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2015−16日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカー=日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会提供
2015−16日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカー=日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会提供

 マツダ「ロードスター」がホンダ「S660」の猛追をかわして受賞した今回の日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)だが、インポート・カー・オブ・ザ・イヤーも同様に激戦だった。本賞が国産車である場合、輸入車の中で最も得点の高いクルマに与えられる賞である。常連のフォルクスワーゲンとメルセデス・ベンツが不在という異例の状況もあって、BMW「2シリーズ・アクティブツアラー/グランツアラー」と、ジャガー「XE」がほぼ一騎打ちの様相だった。

 中間集計では、20人目でジャガー57点・BMW46点、40人目ではジャガー107点・BMW100点という接戦だった。60人の開票が終わった時点でBMWが177点を獲得し、ジャガーに28点差をつけてインポート・カー・オブ・ザ・イヤーに輝くという逆転劇だった。

 「FFで5/7人乗り」という、従来のBMWとは違う領域にもかかわらず、“BMWらしさ”を貫いたクルマ作りが評価を得た結果だ。一方のジャガー「XE」は、プラットフォームを刷新して、ナビシステムなどを現代的にアップデートし、完成度の高いセダンとしての評価が高かった。400万円台のエントリーモデルであっても、ジャガーらしさを感じる仕上がりである。

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川端由美

自動車ジャーナリスト

大学院で工学を修め、エンジニア、自動車雑誌編集部員を経て、自動車ジャーナリストに。海外のモーターショーや学会も積極的に取材する国際派。2009年から、カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。15年からインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考員の他、官公庁の有識者委員などを歴任。