スキル・キャリア思いを伝える技術

謝罪文書で大事なのは「気持ちと事実を分ける」こと

川井龍介 / ジャーナリスト

 近ごろあまり聞かなくなりましたが、TPOという言葉があります。Time(時) Place(場所) Occasion(場合)の頭文字をとったものです。もともとファッションについての言葉として生まれました。服装は時と場所と場合によって決めるべきだという意味を、「TPOが大切」といったように表しました。

 ここから派生してさまざまな事柄について、時と場所と場合に合わせて対応することの大切さを表すときに使われてきました。言葉の使い方もまさにこれと同じで、伝える相手や目的に応じて変える必要があります。そのうえでどういう手段でどう表現するかが決まるでしょう。

 つまり、誰(Who)に何(What)をどう(How)伝えるかという「WWH」が基本になります。

この記事は有料記事です。

残り1355文字(全文1679文字)

川井龍介

川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。