
なぜ資産形成が必要か(3)
投資にあまり良くないイメージを持っている人は少なくないのが現状です。
「投資家」というと、どんな人物像が浮かんでくるでしょうか。一日中パソコンと向き合い、何をやっているのかもよく分からないのになぜか大金を得ている、まじめな労働者とは対極の存在−−。資産運用会社の人間としては大変残念ですが、このようなイメージを持っている人はまだまだいるようです。
株式投資がらみの犯罪でメディアをにぎわせた人やリーマン・ショックの影響もあり、「投資=悪い、怖い」という誤解がはびこっています。お金とは汗をかいて労働で稼ぐもの、という先入観も、日本人が投資を敬遠する一因でしょう。
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横山邦男
前三井住友アセットマネジメント社長
東京大学卒、1981年に住友銀行(現三井住友銀行)入行。日本郵政専務執行役、三井住友銀行常務執行役員を歴任し、2014年4月から三井住友アセットマネジメント社長、16年6月から日本郵便社長。住友銀行とさくら銀行の合併によるメガバンク誕生の際に腕を振るった金融界のビッグネーム。著書に「今こそはじめる資産形成」(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。