週末シネマ

全編に漂う脱力感「の・ようなもの のようなもの」

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(C)2016「の・ようなもの のようなもの」製作委員会
(C)2016「の・ようなもの のようなもの」製作委員会

 まさに、愛すべき小品。どってことのないちっちゃな話に、小さな笑いと哀調があり、最後はささやかに一歩前進。見終わってきっと元気が出る。ただしほんの少しだけ。2011年に亡くなった森田芳光監督の、1981年のデビュー作「の・ようなもの」を知っていれば、感慨もひとしおだろう。

森田芳光監督デビュー作「の・ようなもの」の続編

 志ん田(松山ケンイチ)はさえない前座の落語家だ。会社を辞め、志ん米(尾藤イサオ)の下で内弟子修業中の毎日である。しかしきちょうめんすぎて噺(はなし)に艶がないとダメ出しされ、ひそかに思いを寄せる志ん米の娘・夕美(北川景子)にもいいようにあしらわれるばかり。

 一門会が近づいたある時、後援会長(三田佳子)が「志ん魚の落語が聞きたい」と言い出した。志ん魚(伊藤克信)は35年前に姿を消した一門の元落語家。会長の機嫌を損ねたら一門会が開けないと、志ん米は志ん田に、志ん魚を捜し出すよう言いつけた……。

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