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<東芝不正>海外投資家が信用しない日本の企業監査

編集部
粉飾決算事件の公判で東京地裁に入る菊川剛・オリンパス元会長(中央)=2013年7月3日、木葉健二撮影
粉飾決算事件の公判で東京地裁に入る菊川剛・オリンパス元会長(中央)=2013年7月3日、木葉健二撮影

ジャーナリスト山口義正さんインタビュー(1)

 不正会計問題は東芝ばかりではない。2011年に発覚したオリンパスの巨額損失隠し、04年に表面化したカネボウ粉飾決算では、いずれも不正会計が行われていた。なぜ、大企業で不正会計が相次ぐのか。オリンパス事件を月刊誌「FACTA(ファクタ)」でスクープした、経済ジャーナリストの山口義正さんに聞いた。3回に分けて掲載する。【聞き手は今沢真・経済プレミア編集長、写真は川村彰】

 −−東芝の不正会計問題は「なぜ、あれだけの名門企業で」と世間を驚かせました。山口さんの掘り起こしたオリンパス事件(注1)、それからカネボウ事件(注2)もそうですが、大企業の不正会計は決して珍しくありません。なぜ後を絶たないのでしょうか。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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