東芝問題リポート

社長を会見に引きずり出すのが広報の大事な仕事

編集部
  • 文字
  • 印刷
不正会計問題で初めて会見し、険しい表情を見せる当時の東芝社長・田中久雄氏=2015年5月15日、竹内幹撮影
不正会計問題で初めて会見し、険しい表情を見せる当時の東芝社長・田中久雄氏=2015年5月15日、竹内幹撮影

 NPO法人「広報駆け込み寺」代表の三隅説夫さんはこの10年、企業や自治体、学校の広報担当に「トップと広報との連係プレーが会社の命運を決める」と説いてきた。インタビュー2回目は、自社の不正が表面化したまさにその時、広報担当者はどう動くべきかを聞いた。【聞き手・今沢真経済プレミア編集長、写真・亀井和真】

 −−東芝の不正会計は昨年春に表面化しました。東芝は当初「不適切な会計処理があり、決算発表を延期する。期末配当も見送る」という資料を公表しました。記者会見は開いていません。2015年5月8日、金曜日の夜のことです。

 週明け月曜日に東芝の株価が急落し、その2日後に「不適切会計の規模は500億円程度」だと資料を公表しました。このときも会見はありませんでした。5月15日夜になって、ようやく当時の田中久雄社長が記者会見に出て謝罪し、記者の質問に答えたんです。最初の資料発表から1週間がたっていました。

この記事は有料記事です。

残り2119文字(全文2518文字)

編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
twitter 毎日新聞経済プレミア編集部@mainichibiz
facebook 毎日新聞経済プレミア編集部https://www.facebook.com/mainichibiz