躍動する科学ベンチャー フォロー

生命情報分析のプロ「アメリエフ」が目指す健康社会

丸幸弘・株式会社リバネス最高経営責任者
アメリエフの山口昌雄社長(左)とリバネスの丸幸弘CEO
アメリエフの山口昌雄社長(左)とリバネスの丸幸弘CEO

対談:アメリエフ・山口×リバネス・丸CEO(1)

 科学ベンチャーの最前線を探る連載第8シリーズは、高度な遺伝子データ解析技術で、医療・バイオ(生命・生物)研究の効率化を支える「アメリエフ」が登場します。バイオインフォマティクス(生命情報分析)市場に切り込む同社の山口昌雄社長と、リバネスの丸幸弘・最高経営責任者(CEO)の対談を4回に分けてお送りします。【構成・サイエンスライター本丸諒】

 ◆リバネス・丸幸弘CEO 生命情報学分野では、膨大な量の遺伝子データを扱います。ヒトの遺伝子一つの30億文字からいかに素早く、的確に研究者の意図に沿って質の高い解析結果を出せるか。この分野で定評あるのがアメリエフです。紆余(うよ)曲折の人生を送ってきた山口社長の人となりも交えて、技術力から志までお話を聞きたいと思います。

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株式会社リバネス最高経営責任者

1978年神奈川県生まれ。東京大学大学院在学中の2002年6月にリバネスを設立。「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化した。大学や地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出し、200以上のプロジェクトを進行させている。著書『世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。』(日本実業出版社)がある。