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競争激化ソーシャルメディアが作る「心地よさ」の正体

まつもとあつし・ジャーナリスト

 ツイッター社は、経営陣の一新を発表し、新たに最高マーケティング責任者を採用しました。ツイッターの価値をより幅広いマーケットに伝えるべく、改革姿勢を明確にしています。フェイスブックに比べて鈍化しているユーザー数の伸びを回復できるのか、注目されています。

 そのフェイスブックは、海外でテスト中だった「いいね!」ボタンの機能拡張を日本でも行いました。「超いいね!」や「ひどいね」といった6種類の喜怒哀楽の感情をアイコンとして選択できるようになり、タイムライン(投稿を閲覧する画面)上で投稿へのさまざまな反応が生まれています。例えば「誰かが亡くなった」といった投稿に「いいね!」をつけることには違和感がありましたが、より自然な「悲しいね」を選べるようになったわけです。

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ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。