経済プレミア・トピックス

北海道新幹線開業で浮上した「北陸後回し」の恐怖

中村智彦・神戸国際大学教授
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輸送船からクレーンで陸揚げされる北海道新幹線の先頭車両=函館港で2014年10月、手塚耕一郎撮影
輸送船からクレーンで陸揚げされる北海道新幹線の先頭車両=函館港で2014年10月、手塚耕一郎撮影

 3月26日開業の北海道新幹線が北陸や関西に意外な影響をもたらしています。九州新幹線開業時の熊本県と、北陸新幹線開業時の富山県黒部市などで調査研究に携わった神戸国際大学の中村智彦教授(地域経済論)が解説します。

札幌冬季五輪招致で札幌延伸前倒しも

 北海道新幹線が3月26日に開業し、2030年度末の札幌延伸が既定路線となっているが、それは、昨年開業した北陸新幹線を持つ北陸地方に、意外な影響を及ぼしている。北陸地方のある政治家は、こんな心配を口にした。

 「関西経済をこれ以上衰退させないために、北陸新幹線の金沢以西への延伸が重要だ。だが、関西の政財界は…

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中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、TBS系「坂上&指原のつぶれない店」にも出演。