経済プレミア・トピックス

シャープが鴻海への「身売り」に傾いた四つの理由

大河原克行・ジャーナリスト
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決算会見終了後、報道陣に囲まれるシャープの高橋興三社長=2016年2月4日、竹内紀臣撮影
決算会見終了後、報道陣に囲まれるシャープの高橋興三社長=2016年2月4日、竹内紀臣撮影

シャープ・鴻海 本格交渉の裏側(1)

 シャープの経営再建に向けた支援先として、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が選ばれる可能性が高まっている。鴻海はスマートフォンや薄型テレビなどの組み立てを受託し生産する「電子機器受託製造(EMS)」の世界最大手だ。

 1月下旬まで、シャープは官民ファンドの産業革新機構が提示した支援案を選択する公算が大きいといわれていた。ところが2月に入り、一転して鴻海案に傾きはじめた。

 シャープの高橋興三社長は、2月4日に行われた2015年度第3四半期決算発表の席上で、「現在、リソースをより多くかけているのは鴻海精密工業の方である」とし、鴻海の支援策検討を優先している姿勢を示した。

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大河原克行

ジャーナリスト

1965年、東京都生まれ。IT業界の専門紙「週刊BCN(ビジネスコンピュータニュース)」の編集長を務め、2001年フリーランスジャーナリストとして独立。電機、IT産業を中心に幅広く取材、執筆活動を行う。著書に「ソニースピリットはよみがえるか」(日経BP社)など。