民族衣装を着た少数民族が行き交う中国・貴州省南部の農村=2015年12月23日、井出晋平撮影
民族衣装を着た少数民族が行き交う中国・貴州省南部の農村=2015年12月23日、井出晋平撮影

グローバル海外特派員リポート

中国急成長ネット取引「農村タオバオ」は8兆円規模へ

井出晋平 / 毎日新聞経済部記者

 先日、出張で中国内陸部・貴州省の南部にある黔南(けんなん)プイ族ミャオ族自治州を訪れた。貴州省は山が多く、中国でも発展の遅れた地域のひとつだ。ミャオ族ら少数民族が多く住み、農村では独特の民族衣装をまとった少数民族が牛を使って畑を耕す光景を目にすることができる。

アリババグループが運営する農村向けネット取引

 そんな村々をタクシーで走っていると、道路沿いの民家の土塀などに、ペンキで「買うのも、売るのもタオバオで 農村タオバオに参加しよう」と大きく書かれているのが目についた。中国の電子商取引大手、「アリババグループ」が運営するインターネット取引サイト「タオバオ(淘宝)」の宣伝だ。

 「農村タオバオ」とは、タオバオが運営する農村向けのネット取引のこと。農民が、農産物など地元の特産品…

この記事は有料記事です。

残り817文字(全文1157文字)

井出晋平

井出晋平

毎日新聞経済部記者

1975年、長野県生まれ。慶応義塾大文学部卒。98年毎日新聞社入社。神戸支局、富山支局を経て大阪本社経済部で電機、繊維・薬品、電鉄業界などを担当。2009年4月に東京本社経済部に移り、金融庁、商社・流通、日銀などを担当し、12年4月から中国総局。16年4月から現職。30歳から中国語の勉強を始め、台湾に短期留学した。