
マンションの各住戸内を「専有部」という。これに対し、居住者全員で使う部分が「共用部」。エントランスやエントランスロビー、共用廊下、エレベーター、駐輪場、ゴミ集積場などが、共用部の代表だ。
この共用部に、お金をかけて特別な空間をつくると、共用施設となる。戸数が200戸を超える大規模マンションであれば、パーティールームやゲストルーム、フィットネススタジオなど住人専用の空間を設置しやすい。温水プールや温泉を備えたマンションもある。
ただし、共用施設はむやみに設置すると弊害が生まれる。利用者が少ないのに維持費がかさみ、“やっかいもの”になる可能性があるからだ。
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櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。
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