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米大統領選を左右する「怒れる白人」と「グラスルーツ」

及川正也・論説委員
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2016年米大統領選・共和党候補の指名争いに出馬しているドナルド・トランプ氏
2016年米大統領選・共和党候補の指名争いに出馬しているドナルド・トランプ氏

 4年に1度の米大統領選が始まった。民主、共和両党が大統領候補を決める指名獲得レース序盤の中西部アイオワ州と北東部ニューハンプシャー州を、筆者は8年前に続いて訪れ、取材した。国民が主役を演じる「草の根民主主義」の現場は相変わらず熱気にあふれていたが、その主役たちは大きく変わった。

草の根運動を支えるボランティアの熱意

 2月1日夜、アイオワ州の州都デモインのプレスセンターで発表された大ニュースの一つが、共和党では史上空前の18万人という党員集会参加者数だった。2008年の「オバマ旋風」時の民主党(約24万人)には及ばなかったが、今回は、約17万人だった民主党を上回り、共和党の盛り上がりぶりを裏付けた。

 「グラスルーツ(草の根)の勝利だ」。共和党保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(45)は、勝利演説…

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及川正也

論説委員

1961年、神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。88年毎日新聞社に入社。水戸支局を経て、92年政治部。自民党下野から自社さ政権、野党再編などを経て民主党政権に至る激動の日本政界を20年余り追い続けた。2005年からワシントン特派員として米政界や外交を取材。13年北米総局長。16年4月から論説委員。