マイナビ合同会社説明会で=関口純撮影
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スキル・キャリアしゅーかつ日記

どんな就活も卒業できなければ無意味

内山勢 / 毎日新聞編集委員

 当初は出遅れ感が否めなかった東京の私大経済学部4年、東野琢磨さん(22)だが、面接は順調に進んだ。

2015年5月28日(木) 「S社1次面接(東京支社)」

 社員の雰囲気が好印象だったことで第1志望になった、半導体関連S社の1次面接。本社が関西なので東京支社で行われた。1週間前に1回目の面接があったプラントメーカーT社も、本社は関西だ。「希望のメーカーを選んでいたら関西の会社が多くて。やはり関西はものづくりの拠点だと思いました」

6月5日(金) 「T社2次面接(東京支社)」

 取りあえず「内々定」が欲しいと考えていたT社。相性がよかったのか、面接はスムーズだった。

6月16日(火) 「S社2次面接(関西本社)」

 第1志望S社の2次面接は関西本社で行われた。待機している就活生たちと雑談すると、みな関西の大学生ばかり。話した範囲では、東京からの参加者は自分だけだった。「交通費を出して東京から呼んだってことは、いいとこいっているんじゃないか」と手応えを感じた。

6月24日(水) 「T社最終面接(関西本社)」

 T社の最終面接が関西本社であった。社長も出席する役員面接だ。

 その数日前に、本命のS社から「お祈りメール」が届いた。他に面接が進んでいる企業はなく、T社はかなり現実的な、というより、どうしても決めたい目標になった。役員との面接は穏やかに進み、翌日、「内々定」の連絡をもらった。

 しかし、試練は続く。T社の内々定を小脇に抱え、他の企業の説明会にも顔を出していたが、7月中旬に就活を一時ストップしなければならなくなった。前期の期末試験が始まったからだ。「卒業単位がかなり残っていたんです。卒業を確実にしないと就活どころじゃありませんから」。

 せっかくの内々定も、卒業できなければ意味がない。

メモ<卒業単位>

 どの大学も卒業に必要な単位数を定めている。単位を取得しないと卒業できない。ほとんどの企業は採用条件に4年制大学卒業か大学院修了予定(既卒含む)を挙げているので、卒業できないと「内定」を取り消される可能性がある。

 <「しゅーかつ日記」は毎週土曜、日曜日に掲載します>

有名でなくてもいい会社はたくさんある

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最終面接落ちて仕切り直し「肥やしになったよ」

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突然のグループディスカッション「やばい!」

内山勢

内山勢

毎日新聞編集委員

1983年、毎日新聞社入社。山形支局を振り出しに、週刊「サンデー毎日」、大阪本社社会部、東京経済部各記者、週刊エコノミスト編集委員、BS11プロデューサーなどを経て、2010年4月から、毎日新聞夕刊紙面の「キャンパる」編集長兼編集編成局編集委員兼「教育と新聞」推進本部委員。宇都宮大学客員教授。

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