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新ビジネスAirbnbとUberを生かす規制緩和を

平野英治・メットライフ生命副会長・元日銀理事
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 いま、ネットやスマホを活用した二つの新たなビジネスが話題をさらっている。「エアビーアンドビー(Airbnb)」と「ウーバー(Uber)」だ。

 エアビーアンドビーは、一般人が空き部屋・アパートを旅行者に有料で貸し出す「民泊」の代表的な仲介サイトだ。そのエアビーアンドビーが、2015年に同サイトを利用して民泊の予約をした件数を調べたところ、「大阪市中央区」が世界で最も数が伸びたという。大阪市ばかりでなく、日本各地で同サイトへの掲載件数が急増しているのだ。

 急成長の理由は何か。エアビーアンドビーの手軽さによることは間違いないが、日本固有の事情として、ホテル業界が訪日外国人客数の記録的な増加ペースに後れを取っていることが指摘できよう。

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平野英治

メットライフ生命副会長・元日銀理事

1950年生まれ。73年、一橋大学経済学部を卒業後、日本銀行に入行。33年あまりの勤務で国際局長や国際関係担当理事を歴任した。金融政策、国際金融の専門家で、金融機関の監督にも手腕をふるった。2006年に日銀理事を退任後、トヨタ自動車グループのトヨタファイナンシャルサービス株式会社に転じ、14年6月まで副社長を務めた。同年9月、メットライフ生命保険日本法人の副会長に就任。経済同友会幹事としても活動している。