海外特派員リポート

AIが変えるドイツの物作り「インダストリー4.0」

坂井隆之・毎日新聞経済部副部長(前ロンドン特派員)
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高速で流れるボトルを瞬時に見分け、異なる加工を施す生産ライン=ニュルンベルクの産業展会場で2015年11月25日、坂井隆之撮影
高速で流れるボトルを瞬時に見分け、異なる加工を施す生産ライン=ニュルンベルクの産業展会場で2015年11月25日、坂井隆之撮影

 製造業の世界における2015年の流行語の一つに「インダストリー4.0」がある。「第4の産業革命」を意味するこのプロジェクトを推進するドイツを昨年末に取材し、もの作りの現場の大きな変化を、強く実感した。

 独南部ニュルンベルクにある巨大見本市会場。最新の工業技術を紹介する産業展示会で、ひときわにぎわっていたのが、独電子機器最大手シーメンスの展示スペースだ。

 一角に据えられたショーケースの中では、赤や白で色分けされたボトルが、ベルトコンベヤーの上をものすご…

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坂井隆之

毎日新聞経済部副部長(前ロンドン特派員)

1973年、京都市生まれ。広島大学大学院修了。98年毎日新聞社入社。千葉支局を経て、2003年から経済部で日銀、金融庁、財務省などを担当。12年~16年、欧州総局(ロンドン)特派員として、欧州、中東、ロシア、アフリカの経済ニュースをカバーした。共著に「AIが変えるお金の未来」(文春新書)など。