メディア万華鏡

萎縮するよりスクープ!週刊誌の役割とは

山田道子・元サンデー毎日編集長
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 「大震災で見直された週刊誌の役割」。東日本大震災からしばらくたったころのこと。当時、サンデー毎日編集長だった私は、講演を頼まれると、こんなテーマで話をしていた。前代未聞の大災害が起きると世間の「知りたい」気持ちが高まる。週刊誌の売り上げが増えたり、別冊を出したりする。

 日本で一番古い総合週刊誌であるサンデー毎日の創刊は1922年4月。当時、編集部は大阪にあり、印刷も大阪でしていた。翌23年9月に起きた関東大震災では、大阪から現地入りして取材し、大阪で印刷して発行した。創刊2年目に部数は大きく伸びたという。

 そして5年前。3月10日の正午に発表された東大の合格者を掲載する「サンデー毎日・東大合格者号」の編集作業で徹夜し、翌11日午後3時から開く予定だった翌週号の編集会議の準備をしていた。

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。