東芝問題リポート

名誉顧問職新設? 東芝1万人削減でも「馬の耳」

編集部
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会見に臨む東芝の室町正志社長。この日、大規模なリストラ策を発表した=2015年12月21日、小出洋平撮影
会見に臨む東芝の室町正志社長。この日、大規模なリストラ策を発表した=2015年12月21日、小出洋平撮影

 業績堅調な優良企業から、経営危機の瀬戸際へ。不正会計の発覚から10カ月の間に、東芝の社員は天国から地獄に突き落とされた。もうすぐ年度末。不正が行われていたことなどまったく知らなかった数千人の社員が、人員整理の対象となって会社を離れる。

 再就職先が決まらない。決まってもこれまでの生活を維持することは難しい……。退職予定者はつらい日々を過ごしてきた。残る社員も、会社の将来に大きな不安を抱く。悪いのは不正をさせたトップ、役員、それに従った幹部だ。怒りと不満、いらだち、そして悲しみ。社内にはさまざまな感情が渦巻いている。

 社員の怒りと不安を増幅させているのは、事ここに及んでも、役員や幹部が経営改革に動こうとしないことだ。その象徴的な話を紹介しよう。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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