思いを伝える技術

「書けない理由」は筆力不足ではなく理解不足

川井龍介・ジャーナリスト
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 ある総合病院で、新しいMRI(磁気共鳴画像化装置)を導入しました。導入後しばらくして、これがどのように診療に役立ち、患者にも評価を得ているかを、病院スタッフのTさんがまとめて院内で報告することになりました。MRIとは、トンネルのような空洞の中に体を入れて、磁気の力を利用し臓器や血管などを撮影する検査です。

 「新たに導入されたMRIは、これまでのものと比べて磁場の強さが2倍になり、解像度もあがりました。これによってさまざまな疾患についてより詳細な診断が可能になりました。また、患者さんへの負担も軽くなり、より安全な手術ができるようになりました」

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川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。