
景気とマーケット(3)
景気とマーケットの動きのカギを握っているのが、金融政策です。世界の多くの国には金融政策をつかさどる中央銀行が存在しています。日本でいえば日本銀行、米国なら連邦準備制度理事会(FRB)、ユーロ圏なら欧州中央銀行(ECB)がそれにあたります。
中央銀行の役割は、大きく二つに分かれます。
第一の役割は「銀行の銀行」です。メガバンクや地方銀行は、預金を通じて資金を集め、それを企業などに貸し出すことによって利ザヤを受け取っています。
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横山邦男
前三井住友アセットマネジメント社長
東京大学卒、1981年に住友銀行(現三井住友銀行)入行。日本郵政専務執行役、三井住友銀行常務執行役員を歴任し、2014年4月から三井住友アセットマネジメント社長、16年6月から日本郵便社長。住友銀行とさくら銀行の合併によるメガバンク誕生の際に腕を振るった金融界のビッグネーム。著書に「今こそはじめる資産形成」(幻冬舎メディアコンサルティング)がある。