経済プレミア・トピックス

新幹線で首都圏と直結した北陸産業界の「今がチャンス」

中村智彦・神戸国際大学教授
  • 文字
  • 印刷
すれ違う上りと下りの北陸新幹線=富山市で2015年3月14日、加古信志撮影
すれ違う上りと下りの北陸新幹線=富山市で2015年3月14日、加古信志撮影

北陸新幹線開業1周年リポート(4)

 北陸新幹線開業で、福井県や石川県の企業が首都圏を目指そうとしています。かつて「関西の奥座敷」と呼ばれた北陸地方がどう変わろうとしているのか、神戸国際大学の中村智彦教授(地域経済論)による分析と解説です。

冬に福井で「水ようかん」が盛んに消費されるワケ

 前回指摘したように、福井と大阪とのつながりを象徴するモノの一つに、「水ようかん」がある。通常、水ようかんは夏の和菓子として知られるが、福井では冬によく食す。冬に福井を訪れると、和菓子屋の店頭には水ようかんが並び、そのパッケージにはこたつで暖を取りながら水ようかんを食べる絵が描かれている商品まである。

 かつて、福井から大阪へ多くの若者たちが働きに出た。春、大阪で勤め始めると、その年の夏は里帰りできな…

この記事は有料記事です。

残り1187文字(全文1530文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、TBS系「坂上&指原のつぶれない店」にも出演。