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鴻海会長が公言したシャープ「雇用維持」は守られるか

編集部
会見後に握手を交わす(右から)シャープの高橋興三社長、鴻海精密工業の郭台銘会長、戴正呉副総裁=堺市で4月2日、久保玲撮影
会見後に握手を交わす(右から)シャープの高橋興三社長、鴻海精密工業の郭台銘会長、戴正呉副総裁=堺市で4月2日、久保玲撮影

鴻海・シャープ買収(2)

 シャープを買収した台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(かく・たいめい)会長は、1日16時間働く猛烈な仕事ぶりで知られる。決断のスピードが早い「ワンマン経営者」であり、外部にはときとして「独善」と映ることもある。堺市の液晶工場で4月2日行われたシャープ買収の契約調印の記者会見で、郭会長のこうした一面が垣間見えた。

 会見には報道陣とアナリストが混在して出席した。アナリストの多くはこのような会見で、経営者が説明したいと思っていることを先回りして質問する。投資やビジネス展開への考え方だ。聞かれた相手は我が意を得たりとばかりに持論を展開する。そこに新たなニュースはない。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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