20年後の暮らしとお金

年金開始を70歳まで待つと受給額が42%増える

塚崎公義・久留米大学商学部教授
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 老後資金を考える場合のリスクは長生きとインフレです。長生きとインフレに備えるためには公的年金が本当に心強い味方です。公的年金は、将来は受け取れなくなるとの懸念を持つ人が多いようですが、筆者はそれほど心配していません。

 今回は、公的年金が一層頼もしくなる対策について考えてみましょう。

 国民年金は、保険料を20歳から60歳までの40年間支払うことで、満額(毎月約6万5000円)が受け取れます。高卒で60歳までサラリーマンをしていれば、天引きで支払っていますから、問題ありませんが、大卒の場合には、大学を卒業するまでの期間は国民年金保険料を支払っていない人が多いと思います。

 また、自営業者は、自分で支払いに行かなくてはならないので、払い忘れなどの期間があるかもしれません。特に、サラリーマンを辞めて起業した人や、その妻の専業主婦などは、届け出を忘れている場合も少なくないと思われます。

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塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。