切ない歌を探して

「さくら」の花びらでよみがえる青春の甘さと苦さ

森村潘・ジャーナリスト
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桜の下を散策する人たち=山形市で
桜の下を散策する人たち=山形市で

 首都圏のさくらはほぼ散ったが、東北、北海道はこれから見ごろになる。毎年、さくら前線が日本列島を通過して、花が咲き散っていくうちに、思いにふける人は多いのではないだろうか。

 出会いや別れが多いこの季節に、毎年日本中で咲くわけだから、そうした思い出が満開のさくらや散りゆく花びらと重なって、よみがえってくるのだろう。さくらにまつわる歌がいくつもつくられるのがわかる。

 「♪花びら舞い散る 記憶舞い戻る」 

 ケツメイシの2005年のヒット曲「さくら」のなかで、何度も繰り返される印象的な歌詞だ。さくらが散るころに出会い、2人は別れる。だから、さくらの花が散るころになると、あの時の春の記憶が戻ってくる、と繰り返しているのだ。

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森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。