
カリスマの引き際(3)
セブン&アイ・ホールディングスは4月19日開いた取締役会で、5月末の株主総会以降の新体制の人事を全会一致で決めた。鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO、83歳)が退任する。そして、鈴木氏が進めた退任案が7日の取締役会でひっくり返された、井阪隆一セブンーイレブン・ジャパン社長兼最高執行責任者(COO、58歳)が、持ち株会社のセブン&アイ社長に就任することも決まった。
井阪氏の「退任案」をめぐって起きた人事抗争は、一族でセブン&アイの株式の約10%を握る創業者の伊藤雅俊名誉会長(91歳)と、鈴木氏との確執を表面化させた。そして、側近の村田紀敏社長兼COO(72)の退任も決まった。カリスマ経営者、鈴木氏の完全な敗北に見える。この間の動きを追ってみよう。
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編集部
長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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