マンション・住宅最前線

「あんパンとクリームパン」がやわらげた被災者の不安

櫻井幸雄・住宅ジャーナリスト
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全国から届いた支援物資=熊本県益城町で2016年4月19日、久保玲撮影
全国から届いた支援物資=熊本県益城町で2016年4月19日、久保玲撮影

 熊本地震への支援活動が本格化している。が、現地が望む物資がうまく届かず、歯がゆい思いをしている人が多いようだ。その様子をニュースでみて、私は2011年の東日本大震災のときに取材したいくつかのエピソードを思い出した。

 東日本大震災のとき、多くの民間企業が支援活動をした。分譲マンションの管理会社も、地震発生の翌日から、管理を受け持つマンション居住者を支援するため東北地方に向かった。

 というのも、地震の後、避難場所に人があふれ、建物が壊れていないマンション居住者は、マンションにとど…

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櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。