切ない歌を探して

取り戻せない喪失感を歌った沖縄歌謡「十九の春」

森村潘・ジャーナリスト
  • 文字
  • 印刷
上空から見た復帰の日の那覇市全景=沖縄県那覇市で1972年5月15日
上空から見た復帰の日の那覇市全景=沖縄県那覇市で1972年5月15日

 あなたは、19歳の春にどんな思い出がありますか。19歳の春に戻りたいと思いますか。大人(20歳)になる直前の春に。

♪わたしがあなたに惚れたのは ちょうど十九の春でした いまさら離縁というならば もとの十九にしておくれ

 「十九の春」という歌は、こうはじまる。みかたによっては恐ろしい恨み節のようにも聞こえるが、「もとの十九にしておくれ」と、無理を承知で言っているところがなんとも切ない。

 失った時間を返してほしい。若いころの自分に戻してほしい。無理だとわかっていても、そう言わざるを得な…

この記事は有料記事です。

残り1267文字(全文1510文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。