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「あわや突然死」東芝債務超過回避でも綱渡りの経営

編集部
2015年度業績予想の修正について説明する東芝の室町正志社長=2016年4月26日、宮間俊樹撮影
2015年度業績予想の修正について説明する東芝の室町正志社長=2016年4月26日、宮間俊樹撮影

原子力事業の減損発表(2)

 「メディカルは3月末のタイミングでディールが成立した。売却先のキヤノン様には深く感謝している」

 4月26日に行われた業績予想修正の記者会見で、東芝の室町正志社長がこう述べた。記者から「東芝の連結決算での債務超過が回避できたことについて、どう受け止めるか」と質問されたことへの、答えである。

 「メディカルのディール」というのは、東芝の医療機器子会社、東芝メディカルシステムズの売却のことだ。東芝はすでに3月17日に、キヤノンに6655億円という高値で売却が決まったと発表していた。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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