部下を伸ばす上司 ダメにする上司

上司が部下に語りたがる成功体験は7割引で聞け

細川義洋・ITコンサルタント
  • 文字
  • 印刷

 高い目標を設定して部下に実行させるには、説得力のある数値をもとにする必要があります。前回、上手に数値を管理し、部下のやる気まで高めた上司の例を紹介しましたが、今回は筆者自身の失敗例をお話ししましょう。

根性さえあれば結果は出る?

 部下に高い目標を示すよう命じるとき、上司は自身の「過去」を参考にするケースがあります。現場に出ていたころはこれくらいやった、無理と思えるほど高い目標でも努力を続け、周囲の協力を得て目標を達成した、といった経験です。

 こうした経験があるからこそ、部下にもより高い目標を設定しろと命じることができるのです。また、成功体験を部下にも参考にしてほしいと考えるのは、上司として当然のことでしょう。ただ、過去の経験をもとに部下の目標数値を設定する際には、注意が必要です。過去を美化しすぎたり、過大評価しないことが大切です。

この記事は有料記事です。

残り1233文字(全文1603文字)

細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。