売りに出された住宅=千葉市提供
売りに出された住宅=千葉市提供

くらしマンション・住宅最前線

見積もり756万円で千葉市が公売「殺人があった家」

櫻井幸雄 / 住宅ジャーナリスト

 この4月、千葉市が「殺人事件があった」家を公売にかけた。4月27日まで参加申し込みを受け付け、5月17日まで入札が行われている。その見積金額は756万円。土地面積527平方メートル(約160坪)、建物面積308平方メートルでこの価格は、破格である。

 もともと、物件のある一帯はバブル期に高級住宅地として建設された場所。当時、建売住宅1戸が6000万円程度だった。該当する住宅は2区画分を使用する大型住宅なので、その倍、1億円以上の新築価格だったと推測される。

 といっても、それはバブル期の新築価格。バブル崩壊から25年もたつ現在は、建物の評価額がほとんどゼロ…

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櫻井幸雄

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。