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「本社指示」で二転三転 懲りない三菱の二枚舌体質

編集部
記者会見に臨む三菱自動車の益子修会長(右)と相川哲郎社長=2016年5月11日、宮武祐希撮影
記者会見に臨む三菱自動車の益子修会長(右)と相川哲郎社長=2016年5月11日、宮武祐希撮影

日産傘下に入る三菱自動車(2)

 燃費データ不正が発覚した三菱自動車は5月11日に益子修会長、相川哲郎社長が並んで記者会見を開いた。そこで、燃費データ走行抵抗値の試験をしたのは、子会社「三菱自動車エンジニアリング」の管理職であることを初めて明らかにする。

 この記者会見にあたり、三菱自動車は「国土交通省への報告について」という1枚の資料を公表した。そこには「当社製軽自動車4車種の調査について」として、5項目の説明が書かれていた。概要は次の通りである。

 (1)燃費をよく見せるための走行抵抗の不正な操作は、14型「eKワゴン」「デイズ」(2013年2月申請)の燃費訴求車の開発で始まった。他の類別や各年式変更車などは、走行抵抗は燃費訴求車のデータから机上計算された。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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