マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

ハイリスク金融商品購入に走る地銀の「欲と得」

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 ハイリスクな金融商品の危険性が、金融業界で問題になりつつある。「クレジットリンクローン」という名前がついた商品だ。通常のローンに、「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS、企業の債務保証)」と呼ばれる、複雑な金融テクニックを組み合わせて販売される金融商品だ。

 組み合わせ次第では通常のローンよりも高い金利設定となる。しかも、形式的には、融資、すなわち貸出金に分類されるため、貸し出し難に苦しむ地銀などの間で購入の動きが広がりつつある。

 だが、実態はハイリスクのデリバティブ商品にほかならない。リスク管理のレベルが追い付かないなかで地銀…

この記事は有料記事です。

残り1579文字(全文1848文字)

浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。