切ない歌を探して

吉田拓郎「制服」は大都会で働く若者への応援歌

森村潘・ジャーナリスト
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高松港で出発を待つ集団就職の子供たち=1964年3月
高松港で出発を待つ集団就職の子供たち=1964年3月

 街路樹の緑が膨らみ、シャツ一枚で過ごせるすがすがしい季節となった。だが、五月病という言葉があるように、この時期ならではの“心の風邪”も、毎年はやるようだ。

 ゴールデンウイークが終わったころ、この春から新生活をはじめた社会人や学生のなかには、新しい環境にうまく適応できなかったり、がんばりすぎて疲れが出たりする人もいるのだろう。

 働くこと(稼ぐこと)の大変さと、使うことの簡単さを痛感するのもこのころだ。都会の生活はお金がかかるし、加えて、お金が足りなければ「簡単に貸してあげますよ」とばかりに、いたるところに借金の誘惑が待っている。

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森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。