マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

マイナス金利なのに「日本国債が超人気」の不思議

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 日銀のマイナス金利政策の余波が、意外な領域に及んでいる。「日本国債の人気化」である。マイナス金利の導入後、国債の利回りも一段と低下し、軒並み、マイナス圏に落ち込んだ。それにもかかわらず、日本国債を買い続ける新たな投資家層が出現しているからだ。

 外国人投資家がそれである。マーケットでの売買量ベースの概算では、前年第4四半期以降目立ち始めて、今年第1四半期には5兆円超の買い越しになったようだ。過去にはなかった事態と言っていい。しかも、この現象の背後にあるのも、なんと、「国内における邦銀の運用難」(メガバンク幹部)なのだ。

 邦銀の間では、メガバンクによるアジアなどにおける外貨建て融資や、地方銀行などによる外国債券投資が活…

この記事は有料記事です。

残り1302文字(全文1614文字)

浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。