
素泊まり4500円(税込み)〜
開業33年を迎える横浜国際ホテルには、他ではあまり見ないような、いくつものうれしい発見があった。
横浜駅西口から徒歩5分の川沿いに建つ。横浜といえば港周辺や山手エリアしかじっくり歩いたことのない私にとって、駅至近の繁華街で、しかもリバーサイドという立地は新鮮だった。滞在中、川沿いをのんびりと歩いたり、駅前で行列のできるスイーツの店に立ち寄ったりした。こういう過ごし方ができるのも、このロケーションならではだ。
フロントで渡されたのは従来型の“鍵”。一緒に手渡された用紙には、「カギを開ける際、“右”に回しきったままドアを押してください」という記述がある。なるほど、私自身も鍵穴に差し込んでから、右に左に回し直してしまった経験があるだけに、先回りした心遣いには笑みがこぼれた。
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紀行作家、一級建築士
1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)
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