くらし育児サバイバル

家事分担の不公平感を覆い隠す「家族の神話」

藤田結子 / 明治大商学部教授

 働きながら家事・育児にも忙しい母親たちは、家庭での役割を変化させようといろいろな戦略を用います。女性向けメディアでは次のような方法がよく紹介されています。

 <ほめる>「パパのカレーライスはママのよりもおいしいね!」「仕事ができる人は、家事もできるのね」というように、褒めてやる気にさせる。

 <見える化する>家事・育児の分担状況が一目で分かるよう、図や一覧表で視覚化する。いかに分担が妻に偏っているのかを夫にわかってもらう。

 家事・育児の分担状況を見える化することで、夫が家事を以前より多く分担するようになった、夫婦で協力で…

この記事は有料記事です。

残り1679文字(全文1941文字)

藤田結子

藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。4歳の男の子を子育て中。