
素泊まり8020円(税込み)〜
この連載では何度か、隠れ家のようだ、という表現で紹介した宿がある。
「隠れ家のような宿」には二つのタイプがある。一つは、その存在そのものが知られていないもの。もう一つは、存在は知られているのに、そこに一般の人でも泊まれることについては知る人ぞ知るというもの。
今回の宿は、後者の代表例の一つだ。
桜木町近辺に土地勘のある人には、汽車道の先にある凱旋(がいせん)門みたいな建築、と説明すれば、ああ、という声が返ってくるはずだ。
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紀行作家、一級建築士
1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)
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