躍動する科学ベンチャー

技術をビジネスにするには社団法人より株式会社

丸幸弘・株式会社リバネス最高経営責任者
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4Dセンサーの変形計測装置。キーボードの手前のカメラで対象物を撮影する=4Dセンサー提供
4Dセンサーの変形計測装置。キーボードの手前のカメラで対象物を撮影する=4Dセンサー提供

 特許を取得した独自技術を生かすベンチャー、4Dセンサーの製品は、人の生活から産業界まで、さまざまな場面での活用が期待されます。同社は、どのような経緯で設立され、どの方向を目指しているのでしょうか。リバネスの丸幸弘・最高経営責任者(CEO)と、4Dセンサーの柾谷明大(まさや・あきひろ)社長の対談最終回です。【構成・田中学】

 ──柾谷社長は、「社長を任せられた」と言っていましたが、ご自身で起業したわけではないのですか。

 ◆4Dセンサー・柾谷明大社長 もともと私は、茨城大学大学院の博士課程から2000年に日立カーエンジニアリングに転じて、電子部品の外観検査装置の開発に携わっていました。08年、当時和歌山大学の教授だった当社会長の森本(吉春氏)の研究室に呼ばれたのです。

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丸幸弘

株式会社リバネス最高経営責任者

1978年神奈川県生まれ。東京大学大学院在学中の2002年6月にリバネスを設立。「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化した。大学や地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出し、200以上のプロジェクトを進行させている。著書『世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。』(日本実業出版社)がある。